こんにちゃす。
鈴木努です。
なんでも擬人化される時代なので、もしジーマーミ豆腐が擬人化されるならモデルは伊織もえであってほしい今日この頃。
突然ですが、皆さんは形見って持っていますか。
昨年の冬になるんですけれども、私の母方の祖父が亡くなりまして。
結構な長寿でしたし、お通夜で祖父の顔を見た時に非常に綺麗な顔をしていましたので、人は亡くなる時に様々な理由がつけられますが、ああ天寿を全うするってこういうことなのかな、と。
そもそも私の祖父という人間を勝手に紹介していきたいんですが、大変な勉強家であることは間違いないものの、それ以外のこととなると、孫である私もイマイチ祖父のことを知らなかったりします。
ぶどう園を経営している農家であり、物書きであり、地主でもあり、家の中がJAを含め謎の表彰状で溢れていて、政治的な思想がちょっと独特であり…くらいのことは知っているんですが、もっとこうパーソナリティに迫る部分というか、どういう人だったのかということを説明する際は、今書いたような肩書きに近いようなものしか分かっていなかったりします。
まあそんな中で、お通夜で弔辞を述べてくださった祖父の友人という方の言葉が強烈に印象に残っています。というのも
「あなたは、、、百姓であり、小説家。それは唯一の存在でした!」
私これ聞いた時に正直ちょっと笑いそうになってしまいまして。
まず、令和に「百姓」という言葉が生きていたんかという部分と、
えっウチの爺ちゃんって小説家だったの!?
というちょっと予想外な紹介とその勢いちょっと笑いそうになりました。
先にも書いたように、「本を書いている」ということは知っていたんですが、それが小説であるとは全く知らなかったんですよね。
整理すると、私の祖父という男は、百姓であり、小説家。なんか土地も持ってます!
と副業やってナンボみたいな現代社会においては、実に先進的な人であったのではないのかなと今になって思っていたりします。
長くなりましたが、ここからが本題で、遺品整理をしていたのか先日、姉から
「爺さんの部屋から双眼鏡出てきたんだけど、ゴツくて重いやつ。要らないよね?」
という連絡をもらいまして。
競馬実況の双眼鏡に関しては、軽いものよりかは重くてゴツい双眼鏡が狭い業界内で推奨されている風潮みたいなものがあるので、貰い受けることにしました。
倍率は7倍で、確かにゴツいし重い。
12倍と言われても違和感がないくらい。そして年季もだいぶ入っている。
しかしながらこの倍率であれば、比較的小さなトラックである浦和か笠松で使用できる可能性があると思い、8月末の笠松出張にもっていこうと。
初日の1Rを祖父の双眼鏡を使って喋ってみた結果なんですが…その後の使用は断念することにしました。
貰い受けた時は気が付かなかったんですが、よく見るとレンズの中に経年劣化からくる汚れなのか、錆びつき?のようなものがあって、どうしてもボヤついてしまう為です。
基本的に実況しながら双眼鏡覗くと、狭い視野に常に震度3くらいの視界のグラつきがあるので、せめて見え方だけはクリアであってほしいのです。
いつどこでどのように祖父に使われていた双眼鏡なのかは分かりませんが、残念ながら祖父の双眼鏡は再デビューとはなりませんでした。
生前、祖父に対しては厳格そうなイメージを持っていたんですが、今の仕事に就くことが決まった際に報告をしたら競馬に携わるという点でちょっと怒られるかなとも思っていたんですが
「そうか。アナウンサーになれたのは、俺が昔、近所の祭りで司会をやっていたからそのおかげ(遺伝)だな」
と笑ってくれたことを覚えています。
私の仕事のことを否定せずに受け入れてくれたんだと思っていますし、だからこそこの双眼鏡は可能なら使いたいと思っていたんですけどね。残念です。
修理のできるできない、するしないはまたゆっくり考えるとして、
一旦持ち帰って、大切に保管したいと思います。勝手ながらも譲り受けた祖父からの形見として。
そんな感じで、今日の話のまとめになるんですが、
私、父方も母方も祖父をすでに亡くしていまして、
母方の祖父に関しましては今日書いてきた双眼鏡が形見である、と。
一方で父方の祖父に関しては、何かモノというよりかは、私のこの「努」という名前が形見だと思っています。
27年間いまだに名前負けしていると思うあまり、たまに腐ったみかんになりかける時もあるんですが、まあそれは一旦傍に置いておいてですね、この昭和香るマグニフィコな名前を祖父は三日三晩寝ずに考えに考え抜いた末に決めた渾身のネーミングだったそうです。
ただ、私の母は自分がお腹を痛めて産んだキュートなマイベイビーが勝手に名付けらてしまって
「ジジイがでしゃばりやがって…」
と義父に対して思ったそうです…。
…。
コメント
Hi there! Do you use Twitter? I’d like to follow you if that would
be ok. I’m undoubtedly enjoying your blog and look forward to new
updates.
There’s a button at the bottom of the thumbnail that takes you to my X page, so if you really want to follow me, please use that.