最後に。“ダービー”との縁

日記

こんにちは。
鈴木努です。

ミックファイアの三冠達成に昨日は弾けすぎました。

「もう今日は浴びるほど飲みます!」

と宣言した男は、本当に浴びるほど飲んで大変人様に迷惑をかけてしまったです…。
汚い話ですが、戻したあとに山手線の中で寝てしまい長いことグルグルしていた。

でも明日もはじける予定だぞ!!
しばらくお休みなので、もうしばらく歴史的瞬間に立ち会えた余韻に浸らせてください。

3枚目はミカモトコールの中、検量へ向かうミックファイア


このツイートでも書かせていただきましたが、僕は昨日出勤予定ではなかったのです。

ですが社内事情で日曜日、金沢競馬場でお仕事をさせてもらってから東京に帰ることに。
月曜からは続けて大井競馬場に出勤していました。

東京に帰るということが決まった、それすなわち、僕がジャパンダートダービーの優勝騎手インタビューと表彰式の司会業務をさせていただくということも決まっていたので、日曜日から金沢競馬場で当日の枠順発表を待っていたり、自分なりの準備を進めていました。

レースの結果に関しては、“自分が考えても仕方のないこと”、考えれば考えるほどに緊張が増していくだけでしたので、日曜日に予習を済ませた後はもう当日までJDDのことは考えないでおこうと思えるほど僕はできた人間ではありません。

他の仕事をしながらも、目の前のレースを懸命にしゃべりながらも常に頭のどこかでJDDのことを考えながら、普段にはない緊張の糸がピンと張る時間を過ごしていました。

仕事で使うメモを作っているときに
「予想の的中」と書いているつもりが、「予想の的場」と無意識に書いてしまっていることに気が付いたときは、激しく緊張していることを自覚しました。笑
お前が緊張してどうすんだよって話ですけどね。

これに気が付いた瞬間、正直終わってんな…と思ったのは言うまでもない



当日は1~3Rまでの実況を担当させていただいたのちに、表彰式に際してイメージキャラクターの新木優子さんにファンの皆さんの前で少しお話しいただくにあたっての打ち合わせ、そして実況アナのフォローに入りながらあっという間に11R。

レースは、3角でミトノオーがリードを広げ、ここでミックファイアは先頭との差がかなりある印象。

「厳しいか…武豊騎手の芸術的な体内時計逃げ逃げ作戦が決まってしまったか…」

という内心。

直線に向いた瞬間というのも、ちょっと伸びないかも…と思ってみていましたが、ミカモト騎手も仰っていたように本当にミックファイアが気持ちを切らさなかったんでしょう。

残り200を切ってからこれはあるぞ!変わるぞ!勝てる!と思った瞬間、下で見ていた皆さんもそう思われたのだと思います。

「ワァー」という歓声が、地鳴りを起こすような「ブゥゥゥワァァァアアアアア」という色に変わりました。

そして急ぎ賞典台へ向かう最中に沸き起こった“ミカモト!!コール”

全身と心が震えるような感覚に涙も浮かびましたが、「自分の仕事は今からだからこれに飲まれてはいけない」と強い気持ちを持って表彰式の司会を担当させていただいた経験というのは、本当に宝物で、贅沢な書き方ですが、あの場であの立場で僕にしか味わえないものがあったという思いがあります。

今年は“ダービー”というレースに本当に縁がなくて。

東京ダービーも石川ダービーも出勤日ではなく。
そして当初はこのジャパンダートダービーも出勤予定ではありませんでした。

やっぱり“ダービー”と名の付くレースというのは、競走馬関係者の方々だけではなく、我々にとっても携わるのは特別なものです。

急遽いただいたジャパンダートダービーデーの仕事。
ダービーシリーズの締めくくり、そしてダート競馬の体系整備によって最後となったジャパンダートダービー。

先にも書きましたが、歴史的瞬間に立ち会えたこと、仕事として携われたことをもう少しの間、噛みしめたいと思います。








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